アンジュルムと、「スケバン」の親和性について
突然ですが、私はスケバン漫画が好きです。
正確に言うと、女子のバトル漫画が好きなんですね。
もっと正確に言うと、「やじきた学園道中記」と「花のあすか組!」が好きなんです。
花のあすか組! (1) (祥伝社コミック文庫 (た-1-1))
- 作者: 高口里純
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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意地の張り合い、筋の通し方、彼女らを尊敬しつつ見守る周囲の男たち。
時に痛快で時に割り切れない、ヤンキー男子と変わらぬ爽快なアクションシーンと、男子からは見せてもらえぬ繊細な感情表現があるのが好きなんです。
強くて凛々しくて美しい女の子なんて最強じゃないか!
なんでこんな話を突然したかというと、アンジュルムの『出すぎた杭は打たれない』を聴いたからです。
アンジュルムは今めっちゃ勢いがある!
『出すぎた杭は打たれない』は『大器晩成』『七転び八起き』と続く、強く生きていこう格言シリーズに、『乙女の逆襲』的雰囲気が足されてるんですよ。
今年の初めに出したシングルを、ここにきてさらに融合させられるってすごくないですか。
アンジュルムとしての一つの到達点て感じ。しかもこんな大作を出してきたくせに弾切れって感じがしなくて、まだまだ余裕がありそうなのがすごい。
『出すぎた杭は打たれない』のMV見た時、『浪漫 ~MY DEAR BOY~』を思い出したんですよ。*1
あれも倉庫で撮ってるからだと思うんだけど、反権力組織的というか、ワルイやつには大体憧れるじゃないですか。そういうヤンキー的かっこよさがある。というか、衣装もろ特攻服だしな。
アンジュルム、というかスマイレージの初期メンバーはエッグエリートだけど王道を続けることができなかったし、2期メンはポテンシャルはあるのに初期と比べられ続けたからか弾け切れない。
いわば挫折の歴史があるわけですよね。
そこから試行錯誤してコミカルかわいい、親しみやすさ*2というのを確立したんだと思うんだけど、やっぱりどこかただ明るいだけではないものが漂っていたと思うんですね。それを3期が入って、鬱屈とか反抗期とかをこういう形で消化したんだなーという答えが『出すぎた杭は打たれない』なんじゃないかと。
ある種の格好よさを含んだこの悪さ、アングラ感は、今のハロプロにおいてアンジュルム以外は持ちえないもの。
ある種の格好よさを含んだ悪さ、って具体的にどういうことかというと、
ある種の格好よさを含んだ悪さ(個人のイメージです)
不良を力づくで叩きのめす正義感女子高生:あやちょ
女詐欺師:かにょん
ヤクザの情婦:かななん
暴走族のトップの弟:タケちゃん
裏番長:りなぷ~
孤独な喧嘩屋:めいめい
配役は、イメージです。 そういう目で見ると非常に楽しいPVです。
こういうB級バイオレンス映画撮ってほしいなあ。
土9ドラマの「FIVE」みたいなやつを、今アンジュルムで撮って欲しい。*3
『ドンデンガエシ』PVのテーマは「けんか」だそうですが、むしろ『出すぎた杭は打たれない』でそのテーマをやるべきだったんじゃない?