クールハローと「鯨」 - 娘。はじめました

もう終わっちゃったかもしんないんだけど、「クールハロー」。
クールハローってどうなのかな、ってもやもやしてたものが
最近やっと答えらしきものが出たので、ちょっと書いておく。
私の知ってるアイドルの中で
もっとも「クール」に近かったのはBuzyだと思うので、
Buzyとクールの関係から、「アイドルとクール」について考えてみたい。

Buzyについて簡単におさらいすると、
アミューズ所属のグループで、前身はCOLORという４人組で1999年にデビュー、
うち一人が脱退し、新メンバー３人を加えBuzyとして2004年に再デビュー。
Perfumeとも「BEE-HIVE」というユニットで一緒に活動していた、
いわば先輩にあたります。

COLOR時代は韓流ブームの先取りと言っていいスタイリッシュな曲＆ダンス、
Buzy時代は特にデビュー曲「鯨」で知られているグループです。
（アニメMADになってたりするので、その界隈の人は聞いたことあるかも）

この「鯨」PVはモノトーン、意味深な歌詞（ポルノのハルイチさん作詞）、
力強い歌声、鯨ばきばきのダンス（しかもピンヒール）と、
これだけで完結してるくらいに格好いいので、まずはこちらをご覧ください。
（その割にジャケットは絶妙にダサいんだ…）

Buzy -鯨- - YouTube

ちなみに生歌版ってのもあるので、ついでに。

BUZY『鯨』ふたつのスピカの元となった曲 - YouTube

どうだ、格好よかろう。
これがアイドルにおける、クールってやつじゃないかと思うんです。
曲がすごい、歌がすごい、ダンスもカッコいい。

だけど彼女たちは４枚のシングルと１枚のCDを残して解散してしまいました。
彼女たちの事情かもしれないし、大人の都合かもしれないし、今となってはもうわからないんです。
彼女たちは既に自分たちの道を歩いているわけだし。

Buzy 一人一途 - YouTube

「鯨」の完成度はほんとにすごかった。だからこそ、次のシングル、と考えた時にあんまり広がらなかったのかな。
メインボーカルの奈央ちゃんの声は本当にすごくて、グループで歌う、という意味が見えなくなった気もしたし。
「一人一途」、曲はすごくいいんだけど、歌割とPVの作りに関してはすごく言いたいことがある。*1

アイドルが格好いいのを目指すのは、いいんです。
だけどアイドルは続けていってほしいのです。
何年もレッスンしてやっとつかんだデビュー。
他と比べられた時にきっと何度も問い直すのが「自分たちらしさってなんだろう」ってことだと思うんですね。
だけど格好よさだけを追い求めるってことは、選択肢がすごく狭くなっちゃうってことでもあるのかなって。

最後にこの曲を聞いてください。
「鯨」でデビューして、「一人一途」で奈央ちゃんメインボーカルになって、「Be Somewhere」で格好よさをきわめて、「パシオン」でまた奈央ちゃん一人になったBuzyの、戦略外だったかもしれないけどたまらなくいい魅力を放つこの歌を。

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